
ついこの間まで自分の足で元気に歩いていたのに、病気をしたとたん突然車いす生活になってしまった高齢者は意外と多いです。
病気の治療が終わり、リハビリもある程度目途がついたら、すぐにおうちでの生活が始まることとなり、本人は勿論、家族の方も慌ててしまいます。
車いす生活が始まると今の家では生活が難しくなってしまった・・・築30年ともなればうちの中は段差の多い箇所がいっぱい・・・
家に戻ってから普通の生活を送るためには退院する前から前もって、車いす対応のバリアフリーリフォームを考えておく必要があるのです。
ご本人はただでさえ自立歩行が出来なくなってしまい気が沈みがちになっています。
外に出る機会が減ると家に籠りがちとなり、どんどん孤立して元気がなくなっていく。
活動が制限され段々と動く気力もなくなってついに寝たきりに・・・
そんなことにならないためにも、車いすでも快適な暮らしができるだけ長く出来る環境を整えることから始めましょう。
お天気の良い日は散歩に出かけて気分をリフレッシュ。穏やかな心地よい時間が得られるよう、新緑の香り、紅葉の色づき、季節の移り変わりを是非感じながら暮らしてほしい。
もちろん病院へ行くために外出は必要です。

出来るだけ車いすで外出できるよう、先ずは出入り口を考えます。
けれど玄関の中も外も段差がいっぱい・・・今のままでは車いすで家から出られない・・・

そこで先ずは、玄関から簡易リフトやスロープで段差を解消し車いすでも外出できるかを考えます。

折り畳み簡易型スロープ
スロープは車いすにはかかせないものですが、取り付ける際には注意点もあります。
急な勾配は危険なため、例えば高さ30センチの段差の場合その6倍の180センチの長さのスロープが必要となってきます。玄関周りに余裕がないと難しい場合があるのです。
また玄関以外の場所から出入りするという方法も検討します。
庭に面しているリビングや和室から簡易リフトで外に出られるか確認してみましょう。
歩行器や多点杖など使用している場合や下肢装具を利用している場合、また慢性関節リウマチで骨が固まってしまっている場合などはスロープとの相性があまりよくないため、
ケアマネさんとよく相談しながら、より快適な暮らしを長く過ごすために介護リフォームを考えていきましょう
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