
皆様ごきげんよう スタッフNです。
本日介護職員初任者研修10日目は、入浴介助を学びました。
ベッド上での洗髪と足浴、清拭を、介護者と利用者さんの役を交代で行い体験してみました。

入浴には身体を温めたり、疲労の回復、血液の循環、代謝促進、感染症予防、リラックス効果等
様々な効用があります。
ですが、高齢になるとなかなか入浴して貰えないと悩むご家族が多いと思います。
面倒がって入らない…
もう3週間も入ってない…
昔はもっと清潔好きだったのに…
何故高齢者はお風呂に入りたがらないか…
それは、入浴は高齢者にとって、とてもハードルの高いものだからです。
服を脱ぎ着する動作は、可動域が年々狭くなって筋力の衰えがあり上手くできないのです。
足が上がらず浴槽をまたぐ動作に不安があったり、
目がよく見えなくなり認知機能も衰え始めていたら、蛇口からお湯を出す事すら難しくなっているのかもしれません。
食欲低下で脱水症状でもあれば、お風呂でふらついたり、気分が悪くなるのも無理はありません。
入りたがらない理由はちゃんとあるのです。
自分で入れるうちは出来る限り安全に入浴しやすいよう、浴室に手すりをつけたりバスボードを設置するなどして環境を整えることが望ましいですが、
1人で入浴が難しくなってきたら、デイサービスなど利用して入浴介助をお願いするのも良いと思います。
もし寝たきりになっても、ベッド上で足浴する事はできます。足浴や手浴だけでも入浴効果が得られます。足裏や指の周りを優しくマッサージして差し上げたら、とても喜ばれるでしょう。

入浴しないからと言って、直接命にかかわることはありませんが、入浴は日常の習慣として定着しており、人間の基本的欲求の一つであり、
それは介護が必要な状態となっても変わらない事なのです。
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